歴史学習について
歴史を学ぶことの意義とはなんだろう。
過去を学ぶことなしに今を理解することなどできない。
それはごもっともだと思います。「歴史とは過去と現在との対話である」E・ H・カーの言葉は有名。
教育実習でお世話になった先生がこんなことを言っていた。
「歴史とは異文化理解だと思うんだ」
これに私は納得感を得た。
たった80年前まで、国のために死ぬことが美徳とされていた。天皇を神と本気で信じ、鬼畜米英と叫び、行進した。ひもじい生活をしながら、嘘に塗れた戦況をラジオで聞き、一喜一憂した。
当時を理解することは、全く別の文化を摂取することと変わらない。
この異文化理解のような感覚こそ、歴史を学ぶ意義であり、ボーダレスな21世紀を、互いに支えあって生きていく上で必要な思考。らしい。